うつ病の親を持つ子供が語る、親がうつ病だった場合の接し方
親がうつ病を抱えているのはそれなりに辛いことですよね…。(未成年だとなおさら…)
『うつ病』がどういう病気なのかもぼんやりとしかわからず、接し方もイマイチつかめない。また、疲れてしまう場合もあると思います。
そこで、実際にやっていて良かったことや、やらずに後悔したことなどの経験談をお話ししていきます。
いとぉのエピソード
申し遅れました。このブログの筆者、いとぉです。(´-`*)
接し方についてお話する前に、親に寄り添っていた頃のことを語りたいと思います。(興味ナッシングな方&重い話が苦手な方は飛ばしてください)
当時4歳の頃、父が自殺し母はうつになりました。
小学校低学年の頃の母はキレる
小学校中学年はネグレクト
小学校高学年は良くなってきた…?(躁うつかも)
小学生の頃は、まだ何も告げられていなかったので「なんか変だな。大丈夫かな」という感じでした。
「怒られないように」と気を使ってしまっていた時期もありましたが、基本的には何も考えず、ただいつも通りにしていました。(それしかできないと思っったので…)
中学1、2年の頃の母は薬の影響か、倒れることが多くなったり、たくさん水を飲んだりしていました。また、母からうつであることが告げられたのもこの時期です。
中学2年の11月までは、かなり回復した感じだったのですが、自分が児童相談所に行ってしまった日を境に悪化しました。
それからは、手が震えていたり、外出ができなかったりと、抑うつ状態が続き、中学3年の5月、自らこの世を去っていってしまいました。
重たい話になってしまいましたが、こんな感じで約9年間寄り添ってきた(つもりな)ので、その中で試して欲しいことや注意して欲しいことなどをお話していきます。
やっていて良かったこと、試して欲しいこと
いつも通りに過ごす
なるべくいつも通り過ごすことを心がけます。
普段していなかったことをしたり、逆に普段やっていたことをしなくなったりすると、色々考えさせてしまう可能性がある という理由と、変に気を使うことで自分自身がストレスを感じてしまう可能性がある という2つの理由から、なるべくいつも通りに過ごすことをおススメします。
ただ少し難しいのが、いつも通りにしながらも ” 寄り添う ” ということです。
抽象的な表現しかできないのですが、
「できることあったらするよー」
「あなたのこと好きですよー」
「あなたはとても大事な人ですよー」
みたいな感じで、あたたかいオーラを出しながらいつも通り過ごすことができるといいのかなと思います。(無理はダメですが…)
なるべく笑顔でいる、感謝の気持ちを伝える
ネガティブな雰囲気って伝染しますよね…。しかも結構エネルギーが高い…。
少しエネルギーが必要になりますが、ポジティブな雰囲気も伝染するので、1日のうち少しでもポジティブな雰囲気を作ることをおススメします。
「ありがとう」「おはよう」などと挨拶をする時などに、ニコってしてみてください。どうしても無理な場合は、LINEや手紙に「ありがとう」などと書くだけでもいいと思います。
コミュニケーションをたくさん取る
とにかく話を聞いたり、逆に話したりすることです。
初めはLINEなどでも良いと思いますし、交換日記でも構いません。
例えば、ゴミを捨てる程度のことができるのであれば、毎日外に出て、風景などの写真を撮ってもらう。そして、その写真ことをお話するとかでも良いのです。
やらずに後悔したこと、注意して欲しいこと
責めないように言い方を変える
「〇〇すればいいじゃん」
「〇〇しなよ」
「なんでできないの」
「え、もう〇〇なの?」
こういう言い方はなるべくしないように心がけた方がいいと思います。
というのも、母が抑うつ状態だった時に自分は反抗期で、言い方がどうしても少し乱暴になってしまったり、相手の気持ちを想像せずにしゃべってしまったので、すごく後悔しているんですね。
寄り添う側も大変で、それなりにストレスを感じるので、余裕がなくなってしまうかと思いますが、少しでも投げかける言葉や言い方を考えるように意識することは忘れてはいけないこと だと思います。
いつもしていたことはする
自分は、母の日などにいつも手紙を書いていたのですが、あげるタイミングを逃してしまったため、渡せませんでした。
すると母は「いつもくれたのに…」と心配になっていたそうです。
なので普段やっていたことは、少しタイミングがズレたり、やり方が変わってしまってもやった方がいい のかなと考えています。
ボディータッチする
やらずに後悔したことの1つに、「ボディータッチ」をもっとたくさんすれば良かったなというのがあります。
例えば、手をつないだりとか…。
それだけでも安心できたり、落ち着いたりすると思うので、毎日ではなくても取り入れてみてくださいね。
寄り添い過ぎないよう気を付ける
しばらく寄り添っていると、どこまで寄り添えばいいのかわからなくなってしまうこともあると思います。
寄り添うことで一番大事なのは、『寄り添う側自身の身体を大切にすること』です。
なのでシンドイのであれば、入院してもらったり、他の方を頼ったり、とにかく追い込まないように、追い込まれないようにしてください。18歳までであれば、児童相談所などに頼ってみるのも一つの手かもしれません。
親子とは言っても、一定の距離間を保つことが大事です。(寄り添い、受け入れ、良い感じに突き放す)
まとめ
- いつも通りに過ごす
- なるべく笑顔で感謝を忘れずに
- コミュニケーションを取る
- 責めないように心がける
- いつもしていたことはする
- ボディータッチも取り入れる
- 寄り添い過ぎないよう注意
未成年の場合は特に大変で辛いと思います。
逃げたくなったら、逃げても問題ないです。
「親だから向き合わなきゃ」ではなくて「親だからこそ自分自身を大切にすべき」なのです。親は、親のせいで子供が辛い思いをすることなんて望んでませんから…。
家族に頼ったり、医療機関に頼ったり、疲弊する前に逃げ道を確保しといてくださいね。
あなたの親御さんが、今より少しでも明るく過ごせるようになることを心からお祈りいたします。